2013年 06月 29日
車椅子 6月28日013 |
そんな話から、あの「五体不満足」乙武洋匡さんのブログがフィーバーしている事を聞き、ヒトゴトではないので色々検索してみたのですがーー。
まあ、その事件とは「売り言葉に、買い言葉」状態にカッとした、乙武さんがレストランの名前をネットで公表してしまった「事件」なんですけれど。
私もレストランとか喫茶店へ、車椅子を押してドンドン入ってますよ。
レストランを予約した事もなかった(昼だけど)し、
前もって「車椅子ですがよろしいですか?」のアポ入れた事もなく、
店員さんや他の客がドアを開いてくれたり、手を貸してくれた事もあるし、
お客が立ち上がってさり気なく椅子を除けてくれたりで、有り難い事に
全くスムーズに済ませていました。
周りのお客が、迷惑そうな目で私達を見る光景もなかったなあ〜。
乙武さんの事件は、レストラン側の立場に立てば、
エレベーターの無い二階の店へ客が来るなんて、想像してもいなかったんでしょうよ。
その上、介助を頼む人が来るとは…想定外ですよね。
きっと突然の事で、わざわざ忙しいと言う時間に「車椅子だったら予約時で言うのが常識だ。」と
厨房から階下へ降りて迄言うのは、人柄もあるけど、感情的にパニックになっていただけと思うけどな。
まあー、喧嘩腰になっている時間があったなら肩を貸した方が早かったろうけどね。
ちょっと前ですが、東京の中央線プラットホームで、
車椅子の人を駅員が2人掛かりで車ごと階段を担ぎ上げて行く風景を何度も見たことがありますね。
もし、足を滑らしたらどうなるんだろう…、とか、エレベーターの設備って、古い駅にはどうなっているんだろうとか、駅員さん達を気の毒に思ってましたけどね。
そして乙武さん側は、その日迄は階段があるレストランへ入る場合でも、
車椅子を降りて自力で上っていたし、誰かに介助してもらえていた経験から
「車椅子」である事に「非常識」感を持たなくちゃいけない人生経験がなかったのでしょう。
今迄、多くの人の「手」の支えのある人生だったんだろうけど。
突然「非常識」のレッテルを貼られて、彼もこれもまたカーッとなって
レストラン名をネットに公表してしまった、って事らしい。
ここ迄書いて、私には何かしっくり来ません。
乙武さんは物心ついた頃から差別とか区別とか、奇異の目とかに晒されながら
生きて来た人ですから、今更「障害者」程度の見下され方で
怒りを爆発させる人でもなかろう、と思うのですがー。
これは全くの私の想像ですが、あの時点でそれ以上に、彼に「怒り」が湧く
何かがあったんでしょうね。現場に居ない人間には解らない何かが…、と想像するけどー。
まあ、私の想像が合っているならーーネットなんかで言葉にしえない怒りなんだろうなぁ…。
レストラン名をネット系に出してしまったのは相手の商売の妨害にもなりかねないから、
配慮が足りなかったーーそれは軽卒と言うより「問題」だったなぁ~。
私もカッとなって、このブログに「聞いて~!、ねえ聞いて下さ〜い!」なんて
やりかねないからーー気をつけよう、ホントに。
これからは健常者も障害者も今迄日常的に、普通に、気持ち良くやっていた行為が
難しくなるんだろうか。来週母を車椅子のままデパ地下へ行ってから、
お蕎麦屋へ連れて行く約束なんだけど、止めといた方が良いのだろうか。
健常者、障害者、どちらも社会的モラルが問われるけど、
そのモラルの許容範囲には個人差があるから、
老人が増えるこれからの時代、大変な時代になりそうな気がする…。
晩ご飯;金目鯛の干物、冷しゃぶサラダ、南瓜煮、茄子の味噌汁
by ppjunction
| 2013-06-29 00:05
| 老人と暮らすといふこと
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