2018年 02月 21日
ダマスク織とブロケード織 |


ひっくり返す度に気になる生地があったので、ともかくこれを片付けよう。
左2枚がダマスク織。
ダマスクの名称の由来は「ダマスカス」の事で現在あの滅茶苦茶になってる国「シリア」の首都名です。
縦糸と横糸の取り方でサテンの様な模様を浮き上がらせた、ジャガード織生地。
中世ではビザンチンの代表的な絹織物だったのですが、14世紀以降フランス、イタリアで盛んに織られるようになったそうです。古来より日本では絹のダマスク織を「緞子どんす」と呼びます。
この画像はイタリア性インテリア用ファブリックになります。
絹ではなく、綿とポリエステル系の混紡です。
右端の花模様は、画像が分かりにくいですがーーブロケード。
本来はシルクサテンを基本に、色糸、金糸、銀糸を使い模様を浮き上がる様に織り上げた厚地ジャガード。
ラテン語のbrocareに由来し、意味は「模様で飾る」事。
元々は中国の錦織の技法がヨーロッパに伝わった織物です。
古い豪華なチャイナドレスがその原点になりますか。
日本では技法が中国より伝わり「錦」「唐織」「厚板」等と呼ばれ主に帯等に織られています。
画像はフランス製ファブリックで、綿、ポリ、レーヨンの混紡です。
下の画像は地味な色合いですがーー裏地に使うシルクのジャガード生地。
地紋が綺麗なイタリア製です。
和装用でしょうね。
和服のお茶会にもお持ちになれる様な、サブバッグとして作り始めております。
晩御飯;豚肉のピカタ、レタス、カツオの佃煮、ブロッコリーと卵のサラダ、きのこ汁
by ppjunction
| 2018-02-21 23:28
| インテリアファブリック
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